自然や気象に関する雑学集 (4) - 真・役に立たない駄話

虹はホントに七色?

 虹の色は、七つに決まっている――そういう人は、日本人である。外国では、虹を
七色と数えない国もたくさんあるからだ。

 たとえば、英語圏では、あまり虹の色の数を問題にしないが、数える時は六色。こ
れは、白を一色と数えないためだ。

 また、特殊な例では、マヤ族は五色と数える。白を数えない上に、彼らは青と緑を
区別しないからだ。

 どれが正しい、とはいえない。いずれの民族も、自分たちが確認できる色の数を問
題にしているだけのこと。虹の色をプリズムで分析すれば、コンピューターは何万色
にも区別できる。

 ニュートンの時代では日本流に言うと七色だったというのが正しいのかもしれない。

火山に海水を注げば、噴火はおさまるのでは?

 熱したフライパンに水を注げば、ジューッという音と共に、蒸発する。

 これを大規模にやれば、水蒸気が大量に発生し、そのエネルギーで発電も可能では?
と考えた国があった。具体的には、火山に海水を注ごうというものである。そうすれば
噴火もおさまるかもしれず、まさに一石二鳥である。

 こういう壮大なことを考えるのは、社会主義という壮大な実験を試み、無残な失敗に
終わった、旧ソ連である。

 実際、かなり真面目に考えたらしい。サハリンの火山に太平洋の海水を注ぎ、シベリ
ア開発のためのエネルギー源にしようという計画があった。理屈としては可能な発電方
法かと思われたが、自然環境への影響も甚大。大量に発生した水蒸気のおかげで、雨が
降ることになるが、それが硫黄などの有毒物質を含む可能性が高い。

 それに、発生するエネルギーを、はたして制御できるのかどうか。

 そんな理由で思いとどまったらしいが、これは、その後起きたチェルノブイリの原発
事故のことを思えば、懸命な判断だった言えるのかもしれない。

いちばん塩辛い海はどこか?

 海の水は塩辛いが、どこの海も同じ濃さというわけではない。おおざっぱにいって、
蒸発によって失われる水分が多いか少ないかによって左右される。

 たとえば、南極と北極の海水の濃度は低いが、これは気温が低いために蒸発量が少
なく、そのうえ夏になると、ほとんど塩分のない氷がとけだすことになる。

 逆に、濃度が濃いのは、北緯20度から30度、南緯15度から20度の海域。温
かい貿易風が吹いていて、常に海水を蒸発させているためである。

 では、最も濃度が高い海はどこだろう。それは地中海。考えられる理由は、気候が
温暖で、反乾燥的な地中海式気候であり、河口から流れ込む水がすくなく、海水がた
まりやすい地形だからである。

 また、同じ海でも浅いところは濃く、深いところでは薄いことがわかっている。表
面の海水は日光で温められ、どんどん蒸発し、濃度が高くなるのだ。

 本来なら、塩分の濃い海水のほうが比重が大きいので沈んでもよさそうだが、温か
い水は冷たい水よりも上へいこうとする性質のほうがうちかって、表面にとどまって
いるというわけだ。