自然や気象に関する雑学集 (2) - 真・役に立たない駄話

方位磁石の針は、北を指していない?

 方位磁石の針が示す北は、実は真北ではない。

 地球は、それ自体が大きな磁石で、周囲に磁界が出来ている。方位磁石の示
す北というのは、地磁気が集まる北半球側の頂点で、正確には「北磁極」とい
う。

 いっぽう、北緯90度の「北極点」は、地球の自転軸が北半球を貫く地点の
こと。「北磁極」とは別物だ。よって、東京で方位磁石をつかうと、磁石の針
は真北から西へ6度ほどずれた方角を示している。

 さらに、磁極のやっかいなところは、その位置が刻々と変わること。200
5年の時点では、北緯82.7度、西経114.4度付近(カナダ領のエルズ
ミーア島のあるあたり)にある北極軸は、年速41キロメートル平均で、北極
点方向に移動しつつある。研究者の推計によると、2185年には、北磁点が
北極点と一致するという。

 そして、驚くことに、それからさらに数万年を経ると、N極とS極が完全に
反転してしまうという・・・

海水には金がある?

 海水は1リットルにつき約35グラムの塩を含有している。その塩を地球表面の全部にならしてみると、約50メートルの厚さになるという。

 海の水がしょっぱいのは塩類が溶け込んでいるからだが、海水には金も含まれていることをご存じだろうか?

 じつは、海水にはいろんな元素が溶け込んでいる。現在、118個の元素が公認されているが、そのほとんどが海水に含まれていて、それらを取り出すことも行われている。

 また、海水には金も含まれている。世界の海水全体では、約50億トンの金があると言われている。

 それだけあって放っておく手はない。実際かつてドイツでは海水から金をを取りだそうとしたことがあった。ところがうまくいかなかった。

 その理由は、効率が悪すぎたこと。50億トンあるとは言っても、100万トンの海水から0.5グラムくらいしか取れなかったからだ。

「真っ赤な太陽」は日本と中国だけ?

 太陽や月の絵を描くとしよう。何色を使うだろうか?

 このユニークな調査をしている色彩心理学者の先生がいる。その調査による
と、ヨーロッパはじめ、東南アジアなど世界のほとんどの地域の子供は黄色を
使うのに対し、日本、中国では赤を使うという。

 これは、中国では、紅(フォン)という言葉と太陽という言葉をセットで使
う風習があることに由来する。

 日本では「真っ赤な太陽」というが、明らかにこれは紅と太陽をセットで使
う中国表現の影響を受けたもの。

 星の色は日本では黄色、他の国では白が使われることが多いようだ。

 星の描き方では、日本では星を点在させて描くのに対し、ヨーロッパでは星
座として星を描く子供が多い。これは、子供の頃から星座に親しみ、星を見る
ときも単体の星としてよりも、一連の星座として見る習慣を持つことが多いた
め、と考えられている。