身の回りの雑学集 (4) - 真・役に立たない駄話

割り算の九九もあるのか?

 日本人の計算能力が高いのは、九九を身につけているからだと言われている。
インド式算数と比べれば凄く感じられないかもしれないが、これは、他の国か
ら見てもトップレベルといってもいい。

 しかし、どんなに計算が得意な人でも、割り算の答えをとっさに出すのは難
しい。

 ところが、割り算の九九のようなものもかつて日本では存在していたことを
ご存知だろうか?

 豊臣秀吉の家臣の毛利重能は、中国から日本にそろばんを持ち帰ったことで
知られている。

 彼は1662年に刊行した『割算書』という本で、「割り算九九」について
述べている。

 これは「掃除法九九」と呼ばれる特殊な九九を使って割り算をする方法で、
当時の商人の間でたいへん重宝がられていたという。しかし、覚えるのがたい
へんだったため、しだいに掃除法は廃れていった。

 現在、そろばんで主流になっているのは、「商除法」とよばれるもの。掛け
算九九を使って、そのつど割られる数を引いていき、答えを求める方法だ。

 もっとも、携帯電話に電卓がついているこの時代には必要ないのかもしれな
い・・・

道路標示には“ルビー”が使われている?

 道路には、横断ほどのシマシマ模様や「止まれ」といった表示が描かれてい
るが、そこに、宝石のルビーが使われていることをご存知だろうか?

 現在は、合成ルビーが主流だが、かつては天然物も使われていた。

 といっても、道路標示につかわれるのは、宝石になるのは赤や青のきれいな
石ではなく、黒っぽくて、見てくれの悪い工業用のルビーだ。

 これを粉末状にして、塗料に混ぜると、表面がザラザラする。すると、雨の
日に、標示の上でブレーキをかけても、スリップを防ぐ効果がある。ルビーの
粉は、滑り止めの役割を果たしているわけだ・・・

洋画の字幕は信用できない?

 洋画を見るときは、当然、字幕版・・・とおもうかもしれない。

 吹き替えでは、外国人俳優の“生の声”が聞けないし、外国語の台詞のニュ
アンスも楽しめない。

 吹き替えなんていうのは、まだ字幕が読めない子供のためにあり、ディズニ
ーアニメのような子供向け映画ならまだしも、普通の劇映画の吹き替え版なん
て考えられない、というのが大方の意見のはずだ。

 ところが、最近はいろいろな吹き替え版が登場している。

 なぜ、吹き替え版が増えてきたのか?

 映画関係者によると、きっかけは『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの
公開だったという。この手の大作映画は、上映時間が長いため、字幕にすると
観客が疲れてしまう。さらに、物語の背景を説明するセリフも多く、それをわ
ずか10〜13字の字幕に収めるのは、無理があった。そこで、吹き替え版も
製作したところ、「字幕版よりわかりやすい」という観客の声が多かった。

 日本の配給会社にしてみれば、日本の有名俳優やタレントを“声優”として
起用すれば、制作費はかかるものの、それが宣伝になって、かえって観客増が
見込める場合もある。

 反対に、『ハリー・ポッター』シリーズや『ロード・オブ・ザリング』のよ
うな熱狂的なファンを持つ映画は、登場人物のキャラに色がつかないよう、有
名俳優の起用は、あえてひかえることもあるという。

 いずれにせよ、映画通を自認する人にとっては、字幕版も吹き替え版も見な
いかもしれない。

 ちなみに、欧米で公開される外国語映画は、基本、吹き替え版らしい・・・