ルールに関する雑学集 (4) - 真・役に立たない駄話

「おじぎは立礼」と決めたのは誰?

 外国人にいわせると、日本人は、対面したとき、握手をせず、おじぎをしあ
う不思議な国民なのだそうだ・・・

 おじぎは中国では立礼、やや略式の礼だ。おじぎは頭を下げて相手より身を
低くし、無防備な姿勢になる。こうすることにより、相手に攻撃をかける意思
がないことを示すわけだ。

 日本では古来、上位のものの前ではひざまずくか、土下座をするのが礼儀と
されていた。645年の大化の改新ごろから、中国式の立礼のおじぎが入って
きたが、やはりひざまずくか土下座をする人のほうが圧倒的に多かった。

 天武天皇は、682年に、礼の方式を「立礼に統一せよ」という命令を下し
た。

 その命令以後、21世紀のいまも、日本人はおじぎを挨拶とする習慣を連綿
と続けているわけだ・・・

ケーキカットは日本だけ?

 「さあ、御夫婦として始めての共同作業です」とひときわ高まる司会者の声
で、ウェディングケーキの入刀が行なわれる。結婚式のハイライトシーンのひ
とつだろう。

 ウェディングケーキのルーツはアメリカだといわれている。100年ほど前
から、新郎新婦が一生、食べるものに困らないようにと、小麦粉を練ったビス
ケットに似たお菓子を振舞う習慣があった。これを知ったフランスのケーキ屋
が、ビスケットをゴージャスにデコレーションするようになり、さらに発展し
てケーキを参列者に振舞うようになった。現在も欧米では、ケーキを焼き、そ
れを花嫁がカットして参列者に振舞っている。

 欧米式の結婚式を取り入れるようになった日本のあるブライダル業者が、ケ
ーキカットを2人の共同作業にするアイデアを思いつき、あっという間に広ま
ったわけだ。

 日本では披露宴に欠かせないセレモニーだが、なぜか欧米では広まっていな
い。いまのところ、ケーキカットは日本独自の演出のようだ・・・

警察に届けられた大金は誰が預かるの?

 時々だが、何でこんなところに?というところで大金が見つかるという事件
がある。

 古くは、銀座で大貫さんが見つけた1億円や、川崎市の竹やぶから見つかっ
た2億円など。

 さて、こうした「遺失物」がその後どう取り扱われるかというと、法律では
「拾得物は、6ヶ月と14日間、警察が保管する」と定めている。

 竹やぶの2億円は、落とし主が現れたが、大貫さんの場合は落とし主は現れ
なかったため、一部所得としての税金を引いた額が大貫さんに払われている。

 さて、ここで気になるのが、拾得物が、かさや文庫本などなら、警察の倉庫
にでも放り込んで保管しておけばいいと想像できるが、届けられたものが、こ
の事件のような大金の場合、警察は、そのお金をどこに保管するのだろうか?

 たしかに、億単位の金となると、金庫にしまうような額ではない。どこかの
銀行にでも入れていた方がよっぽど安全だと思うが、真相は違う。

 1億円の札束だろうが、拾われた現金はすべて、担当警察署の建物内に保管
されることになっている。もっと具体的にいえば、他の拾得物と並べて、遺失
物保管質の棚に置かれるわけだ。

 現金と一般の遺失物とで、取り扱いが唯一違うのは、現金は書類上、総務部
会計課が管理者になる点だけだ。

 まあ、たしかに、現金の保管場所としては、警察署の中が一番“安全”かも
しれないが、銀行に入れていれば、多少なりとも金利がつく。

 その利子を、災害時などに寄付すればそっちの方がよっぽど有意義だと思う
のは、ひねくれているだろうか・・・