ルールに関する雑学集 - 真・役に立たない駄話

火葬の値段の差はどこで?

 葬儀で使う祭壇やその付属品の豪華さにランクがあるのはわかる。幅が広い
とか段数が多い、上等の素材で作ってあるなど。また棺桶にランクがあるのも
納得がいくだろう。これも材質のほかに装飾などの細工で差が生まれて当然と
言えるだろう。

 ところがそのあとの火葬場にも、場合によっては料金にランク付けがあるの
だという。まさか金の釜に入れてくれるわけでもないだろうに・・・

 現在の火葬場はほとんどが公営で、値段は自治体ごとに違っているものの各
地域では統一料金。それが一部の大都市では民営の火葬場というのが存在し、
そこにはランクが存在した。

 それも、遺体がお骨になるまでの間待機する控え室の広さや、置かれた調度
品の豪華さによって生まれた価格差のようだ・・・

花屋さんはなぜ値下げしないのか?

 「ハナ・8層倍、クスリ・9層倍、坊主・丸もうけ」なんていう言い回しが
あるをご存知だろうか。つまり、花屋さんは、“ぼろ儲け”のナンバー3に選
出されているわけだ。

 たしかに、花は高い。A級の胡蝶蘭は、1本5000円程度、カトレアにな
ると、なんと1本1万円という値がつくこともある。いかに品種改良などのさ
まざまな手が加えられているとはいえ、基本的には、自然の産物。しかも、1
週間以内に“償却”されてしまう短命の商品だ。一級の職人がこしらえた精緻
な工芸品ならまだしも、1本1万円と聞いて正常だと思う人は少ないのではな
いだろうか・・・

 しかし、この“法外”な値段には、それなりの理由がある。それは、ひと言
でいえば、ハイリスクの負担量。

 花の命は短いだけに、店頭で売り出されるときは、なおさら鮮度が重視され
る。売れ残って鮮度が落ちれば、廃棄しなければならない。さらに、市場から
花屋に運ばれる際の破損率の高さも、危険負担量が高くなる理由になる。

 しかし、それでも納得できない点がある。もし、花が“豊作”で、運送の際
の破損も最小限であったなら、そのときくらいは、大安売りの特別セールをし
てもいいのではないか。いや、そのほうが、お上品な花屋にも八百屋ふうの活
気が生まれ、業界全体も活性化されるのではあるまいか・・・

 ところが、実際はそうはならない。キャベツやネギは自在に価格変動するの
に、どうして花だけは一定の高値をガンコに守り続けるのか?

 この疑問は、キャベツと花を「植物」という部類でひとくくりにした結果、
生み出されたもので、じっさいには、キャベツは必需品で花は嗜好品という大
きな違いがあるわけだ。花は、ブランド品と同じ。仕入れ値が安くなるたびに
大安売りセールをかけていたのでは、高価な花を買った客への信頼を失ってし
まう。

 たとえば、彼女のためにスペシャル・ローズの花束を買った彼氏に、「今日
は安かったんだよ」なんて言われたら、どうなるだろう?

 そういう裏切りを犯さないことが、花屋のオキテというわけだ・・・

タイトルバックの順番はどう決める?

 何年か前、『蔵』という大作映画に出演が決まっていた宮沢りえが、タイト
ルバックにあらわれる名前順でモメて、ついに出演を降りるという“事件”が
発生した。

 つまらないことでみすみす大作の出演を逃すなんて・・・という意見も一部
にはあったが、タイトルバック、または終了後に流れる出演者、スタッフ名に
おける名前順は、芸能人にとって、サラリーマンにとっての肩書と同じくらい
の生命線であることも確かなようだ・・・

 興味のある方は、この点に注目して、映画『タワーリング・インフェルノ』
のビデオを見直していただきたい。ポール・ニューマンとスティーヴ・マック
ィーン。互いに一歩も譲らぬスーパースターの共演は、タイトルバックにおい
てどう処理されていただろうか?

 画面に同時にあらわれた2人の名は、一方は画面の左側の上、もういっぽう
は画面右側の下という配置になっていた。ハリウッド映画のオキテとしては右
側の方が格が高いが、そのぶん、左側に置かれた名前を上にあげることによっ
て、絶妙のバランスをとっていたわけだ。

 トップにたいして、独特の核を現す場所が、最後の位置。いわゆる「トメ」
といわれる部分だ。

 市川昆監督の「金田一耕助」シリーズでは、金田一役の石坂浩二がトップに
きて、大御所の大女優が「トメ」をとる。その際、「トメ」に入る名前とその
前にくる役者名のあいだには、名前2人分ほどの間隔があけられる。大御所が
最後をしめる前に、ひと呼吸おく。紅白歌合戦の「トリ」を思わせるおいしい
位置だといえる。

 ちなみに、小泉今日子は、ドラマ出演の際は、たとえ主演であっても積極的
に「トメ」を選ぶ戦略をとっているらしい。そこには、トップの位置を空けて
一流の共演男優と出演する計算も入っているようだ・・・