言葉に関する雑学集 (4) - 真・役に立たない駄話

「打ち合わせ」とは、何を合わせること?

 ビジネスの場に欠かせないのが「打ち合わせ」だが、考えてみれば、いったいなに
を「打ち」「合わせ」るのか?

 答えは、楽器である。

 日本古来の音楽・雅楽では、太鼓、鞨鼓(かっこ)など打楽器が管楽器にまじるの
だが、全体を合わせるのは、打楽器である鞨鼓の役割だった。

 本番前には、この鞨鼓を打って、ほかの楽器とテンポを合わせる。

 そこから、物事がうまくいくようにあらかじめ相談することを「打ち合わせ」とい
うようになった。

 打ち合わせと称してカラオケに行ったりするのはあながち間違いでないのかも?

「ハネムーン」と言う言葉に隠された皮肉

 いくらジミ婚が流行っても、新婚夫婦に欠かせないのがハネムーンだろう。最近は
披露宴の費用を削るだけ削ってハネムーンを豪華にしよういうカップルも珍しくない。

 もっとも、その挙句が、"成田離婚"というケースもあるわけだが、しかし、ハネム
ーンのもつ意味の背後を照らし合わせてみれば、帰国早々に別れるのはあって当然の
話といえる。

 ハネムーンという言葉は、愛情の絶叫期を満月に例えて生まれたもの。そのウラに
は、満月はやがて欠けていくように2人の愛情も冷めて言うという皮肉も込められて
いるからだ。

「ネコババ」ってどんなババ?

 知らん顔して他人の物をちょろまかしたりすることを、俗に「ネコババ」といいま
すが、実はこの言葉の語源には2つの説があります。

 1つはババを糞と解するもの(関西では今でもあれを"ババ"っていいますよね)そ
してもう一つは婆と解するものです。

 前者は、糞をした猫が後ろ足で砂をかけて隠すことから「悪事をして知らん顔を決
め込む」という意味で使われるようになり、それが後になって「こっそり盗む」とい
う現代の用法に転じました。

 後者は江戸時代の中頃、江戸の下町に住んでいた猫好きの老婆に由来するもの。彼
女は大変に強欲で、ご近所からの預かり物などをしょっちゅう「ネコババ」していた、
と伝えられています。

 しかし、この後者の説。いささか腑に落ちない点があります。

 江戸時代中期といえば浅間山の大噴火による「天明の大飢饉」の真っ只中。庶民に
ペットなどを変える余裕はとてもなかったはずです。それに、そもそも高貴な人専用
のペットだった猫を江戸時代の庶民が飼うというのも少々無理がある話。

 現代では、前者の説が有力とされているようです。