言葉に関する雑学集 (2) - 真・役に立たない駄話

「チャンチャン焼き」の「チャンチャン」って何?

 味噌をつけた鮭を、暑い鉄板の上で焼いて食べる、北海道名物「チャンチャ
ン焼き」。では、「チャンチャン」とは、いったい何のことだろう?

 チャンチャン焼きの名前の由来には、諸説あるが、擬音語から来たという説
が有力視されている。鮭を焼くときに、鉄板と炉がぶつかって、チャンチャン
と音がするから、チャンチャン焼きというわけだ。

 またほかにも、猟師の父ちゃんや兄ちゃんが作ったところから、「チャン」
をとったという説。

 チャンチャンと手際よく船上で作ったからという説。

 猟師の仕事着だった「チャンチャンコ」からとったという説もある・・・

料理用の刃物のことを「包丁」というのはなぜ?

 料理には包丁が欠かせない。その「包丁」という字を見て、どうしてそれが
料理用の刃物を意味するのかと疑問に思ったことがある人はいないだろうか?

 「包」にも「丁」にも、刃物の意味はないので、疑問に思うのももっともな
ことだ。

 包丁の「包」は、本当は「庖」と書くのが正しい。

 「庖」は料理をする人(料理人)を意味し、「丁」は人の名だ。

 つまり「庖丁」とは、もともとは丁という名前の料理人のことだ。どうして
それが刃物の意味になったのか?中国の古典『荘子』に次のような話が載って
いる。

 中国に丁という名の料理の名人がいて、あるとき文恵君(ぶんけいくん)と
いう王の前で、牛を解体して料理をしたことがあった。その手さばきはまこと
にあざやかであった。王はそれを見てすっかり感心し、どうしてそんなに見事
な技を身につけたのかと丁にたずねた。

 丁は最初はどのように解体していいか分からなかったが、3年ほどたってか
らは牛の体のそれぞれの部分が見えてきて、どこに刀を入れるべきかがやっと
分かってきたなどといったことを答えた。

 その優れた料理人の名から「庖丁」という言葉が生まれた。「庖丁」とはも
ともとは「丁という名の料理人」のことだったが、それが料理の意味に用いら
れるようになり、料理用の刃物のことを「庖丁刀」と呼んだ。そしてその「刀」
が略され、単に「庖丁」(包丁)と呼ばれるようになったというわけ・・・

「岳」と「山」はどう違うのか?

 山の名前には「岳」がつくものと「山」のつくものがある。

 この2つにはどのような違いがあるのだろうか?

 『小学館国語大辞典』によると、「岳」は「『だけ』とも。高く大きな山。
高山」とあり、「山」は「火山作用、浸食作用、造山作用によって地表にいち
じるしく突起した部分。高くそびえたつ地形。また、それの多く集まっている
地帯」となっている。

 岳の意味の中に、「高く大きな山、高山」とあるとおり、一般的に山よりも
岳の方が高い「山」につけられているようだ。

 実際に調べてみると、富士山以外は、北岳、槍ヶ岳、駒ケ岳など、2位から
10位までの山につけられていたのは全て「岳」だった。

 富士山という例外はあるものの、前述の法則は、正しいようだ。

 ちなみに登山家の間では、岩場が多い山のことを「岳」と呼ぶことが多いよ
うだ。

 なお、国土地理院では「岳」と「山」にそのような区別はつけていないとの
こと。