食べ物に関する雑学集 (4) - 真・役に立たない駄話

ビスケットは陸軍の重要な兵糧だった?

 ビスケットはじつは古くからある食べ物だ。なんと、紀元前4000年には
存在していた。人類の食べ物の原型といえるかもしれない。

 発酵パンの水分をギリギリまで減らし、腐らないようにしてあった。また、
軽くてかさばらず、製造過程で栄養素を加えることもできる。そのため、ビス
ケットは、この当時から戦場食としても利用されてきた。

 たとえば日本でも、幕末に、薩摩藩や長州藩が兵糧として使っていたし、維
新政府も、明治6年、陸軍の兵糧として採用されている。

 じっさい、日清戦争、日露戦争中は、ビスケットの生産量が伸びた。満州の
厳しい雪の中を行進しながら、当時の兵士たちはビスケットをかじって空腹と
厳寒に耐えていたわけだ。

 現在はこのビスケット、インドの厳暑と空腹に耐える日本人学生旅行者を救
っている。インドを長く旅行すると、毎日のカレー攻めと暑さ、疲れ、雑菌な
どで、多くの人が腹を壊す。

 しかも、ハンバーガーやカツレツまでもがカレー味。日本料理はない。中華
はあるが、口に合わない。カレーの呪縛から逃れられるのがビスケットという
わけだ。

タラコが最近白くなった理由?

 「タラコの色は何色?」と問われれば、今では「白っぽい色」と答える人の
方が多いかもしれない。しかし、年配の人の中には、「赤くなければ、タラコ
ではない」と思っている人もいる。

 実際、昔は、タラコといえば鮮やかな赤色をしていた。「食紅」と呼ばれる
人工着色料で染められていたからだ。

 イクラ自然の色とはいっても、白っぽいタラコでは生々しすぎて売れなかっ
た。辛子明太子が、真っ赤な色をしているというイメージの問題もあった。

 また、冷蔵技術も悪かったことから、多少の変色をごまかすためにも、色を
つけたという理由もあった。

 しかし、人工着色料の発がん性などが問題になる現在では、タラコはむしろ
白っぽいものが好まれ、赤いタラコを敬遠する人も増えているようだ・・・

ビールを飲むとビール腹になるのか?

 ビヤ樽のイメージも関係しているのかもしれないが、ビールというと、すぐ
に“ビール腹”が浮かぶ。つまり、ビールは、どうしても「太る」という印象
と結びついてしまう。

 たしかに、ビールの栄養価は高い。たんぱく質、糖質、リン、カルシウム、
ナトリウムのほか、100グラムあたりでビタミンB2を0.03ミリグラム
ふくむ。これほどビタミンの含有量が高いアルコール類は、ビール以外にない
とされている。

 しかし、肥満の原因となるカロリーはというと、意外なことに、最も低い酒
がビールだ。ほかのアルコール類と比べてみるとわかる。

 白ワイン 100グラム当たり75キロカロリー
 赤ワイン 100グラム当たり73キロカロリー
 清酒   100グラム当たり110キロカロリー
 焼酎   100グラム当たり201キロカロリー
 ウイスキー100グラム当たり250キロカロリー
 ジン   100グラム当たり279キロカロリー
 ウオッカ 100グラム当たり295キロカロリー

 もう、お気づきかと思うが、アルコール度の高さとカロリーの高さは比例し
ている。

 もちろん、ビール党が、ビールを飲む量は、ウイスキー党がウイスキーを飲
む量の比ではない。それにしても、ウイスキーのカロリー数はビールの6.4
倍。それを考えれば、ビール党ばかりが太るという理屈は成り立たないといえ
る。

 ただし、ビールの主成分であるホップには、香辛料と同様に食欲を促進させ
る働きがある。しかも、ビールに合うつまみは、高カロリーのものが多い。

 いっぽう、ウイスキー党や日本酒党には、「酒の味を楽しむため、あまり食
わないこと」とのオキテを掲げている派が多い。そのあたりが、結果的にビー
ル党とウイスキー党の体格の違いを生んでいる、とは言えるかもしれない・・・