食べ物に関する雑学集 - 真・役に立たない駄話

近頃の山菜は、山では採れないのか?

 ほろりとした苦味が持ち味の「たらの芽」や「ふきのとう」などの山菜。春
の訪れを告げる野菜として人気があるが、じつはこれらの多くは、山で採れた
ものではないという。最近、山菜が採れるのは、もっぱら温度管理されたハウ
スの中だ。

 ハウス栽培の山菜は、苗床に穂木を植えてから、40日ほどの短期間で栽培
し、出荷されている。だから、ハウスものは、4月下旬から出回る天然ものよ
り、1ヶ月ほど早く店頭に並ぶことになる。

 そのうえ、ハウスものは、短い期間で栽培されているので、天然ものよりも
えぐ味が少なく、色もいい。苦味やアクが苦手な人には、天然ものよりも、む
しろハウス物のほうが好評のようだ・・・

京野菜を作っているのは埼玉県?

 「壬生菜」「金時にんじん」「みず菜」などの京野菜は、「京都で作ってい
る野菜だから京野菜」と思っているかもしれない。だが、最近は京都以外の土
地でも、盛んに栽培されているという。

 たとえば、壬生菜は埼玉、金時にんじんは香川や岡山、みず菜は全国各地で
栽培され、出荷されている。現在では、京野菜は、かならずしも京都産とは限
らない。

 そもそも、京都で作られている京野菜の生産高は非常に少ない。そのため、
京都市内でも、他県産の京都産が出回っているのが現状だ・・・

野菜の原産地が細かくわかっているのはなぜ?

 白菜やネギは中国。タマネギやほうれん草は中央アジア、ジャガイモやトマ
トは南アメリカが原産地だといわれている。なぜ、これらの野菜は、細かく原
産地がわかっているのだろうか?

 この謎を解いたのは、ロシアの植物学者バビロフ博士。バビロフは、今から
60年ほど前に世界中を歩きまわり、野菜の原産地を調査したことで、その名
が知られている。

 そのとき、バビロフが注目したのは、野菜の突然変異だった。突然変異が多
く見られる地域ほど、その野菜が出来て長く時間がたった場所、つまり野菜の
原産地であるはずだと考えたわけだ。その結果、主な野菜の原産地は、11の
地域に特定されることが判明した。

 それから60年、彼が足を使って特定した野菜の原産地は、現在でも揺らぐ
ことのない定説だとされている・・・