料理用の刃物のことを「包丁」というのはなぜ? - 真・役に立たない駄話

料理用の刃物のことを「包丁」というのはなぜ?

 料理には包丁が欠かせない。その「包丁」という字を見て、どうしてそれが
料理用の刃物を意味するのかと疑問に思ったことがある人はいないだろうか?

 「包」にも「丁」にも、刃物の意味はないので、疑問に思うのももっともな
ことだ。

 包丁の「包」は、本当は「庖」と書くのが正しい。

 「庖」は料理をする人(料理人)を意味し、「丁」は人の名だ。

 つまり「庖丁」とは、もともとは丁という名前の料理人のことだ。どうして
それが刃物の意味になったのか?中国の古典『荘子』に次のような話が載って
いる。

 中国に丁という名の料理の名人がいて、あるとき文恵君(ぶんけいくん)と
いう王の前で、牛を解体して料理をしたことがあった。その手さばきはまこと
にあざやかであった。王はそれを見てすっかり感心し、どうしてそんなに見事
な技を身につけたのかと丁にたずねた。

 丁は最初はどのように解体していいか分からなかったが、3年ほどたってか
らは牛の体のそれぞれの部分が見えてきて、どこに刀を入れるべきかがやっと
分かってきたなどといったことを答えた。

 その優れた料理人の名から「庖丁」という言葉が生まれた。「庖丁」とはも
ともとは「丁という名の料理人」のことだったが、それが料理の意味に用いら
れるようになり、料理用の刃物のことを「庖丁刀」と呼んだ。そしてその「刀」
が略され、単に「庖丁」(包丁)と呼ばれるようになったというわけ・・・
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