花屋さんはなぜ値下げしないのか? - 真・役に立たない駄話

花屋さんはなぜ値下げしないのか?

 「ハナ・8層倍、クスリ・9層倍、坊主・丸もうけ」なんていう言い回しが
あるをご存知だろうか。つまり、花屋さんは、“ぼろ儲け”のナンバー3に選
出されているわけだ。

 たしかに、花は高い。A級の胡蝶蘭は、1本5000円程度、カトレアにな
ると、なんと1本1万円という値がつくこともある。いかに品種改良などのさ
まざまな手が加えられているとはいえ、基本的には、自然の産物。しかも、1
週間以内に“償却”されてしまう短命の商品だ。一級の職人がこしらえた精緻
な工芸品ならまだしも、1本1万円と聞いて正常だと思う人は少ないのではな
いだろうか・・・

 しかし、この“法外”な値段には、それなりの理由がある。それは、ひと言
でいえば、ハイリスクの負担量。

 花の命は短いだけに、店頭で売り出されるときは、なおさら鮮度が重視され
る。売れ残って鮮度が落ちれば、廃棄しなければならない。さらに、市場から
花屋に運ばれる際の破損率の高さも、危険負担量が高くなる理由になる。

 しかし、それでも納得できない点がある。もし、花が“豊作”で、運送の際
の破損も最小限であったなら、そのときくらいは、大安売りの特別セールをし
てもいいのではないか。いや、そのほうが、お上品な花屋にも八百屋ふうの活
気が生まれ、業界全体も活性化されるのではあるまいか・・・

 ところが、実際はそうはならない。キャベツやネギは自在に価格変動するの
に、どうして花だけは一定の高値をガンコに守り続けるのか?

 この疑問は、キャベツと花を「植物」という部類でひとくくりにした結果、
生み出されたもので、じっさいには、キャベツは必需品で花は嗜好品という大
きな違いがあるわけだ。花は、ブランド品と同じ。仕入れ値が安くなるたびに
大安売りセールをかけていたのでは、高価な花を買った客への信頼を失ってし
まう。

 たとえば、彼女のためにスペシャル・ローズの花束を買った彼氏に、「今日
は安かったんだよ」なんて言われたら、どうなるだろう?

 そういう裏切りを犯さないことが、花屋のオキテというわけだ・・・
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